40代男の育毛日記

薄毛末期から治療を始めて髪は蘇るのか?

薄毛治療最前線 2017年度版AGA治療ガイドライン

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2010年に公開された男性型脱毛症診療ガイドラインが、2017年に刷新されました。

2010年度のガイドラインから約7年もの間、更新されていませんでしたが、
2017年度の最新版ではどのように変化したか見ていきましょう。

2010年度版 男性型脱毛症診療ガイドライン

治療方法推奨度推奨度の分類
ミノキシジルの外用A行うよう強く勧められる
塩化カルプロニウムの外用C1行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない
t-フラバノンの外用C1行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない
アデノシンの外用C1行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない
サイトプリン・ペンタデカンの外用C1行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない
セファランチンの外用C2根拠がないので勧められない
ケトコナゾールの外用C1行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない
フィナステリドの内服A行うよう強く勧められる
植毛B行うよう勧められる


2010年度版の男性型脱毛症診療ガイドラインでは、
ミノキシジル外用とフィナステリドの内服が、
AGAによる薄毛に最も有効だと記されています。

市販の育毛剤などに含有される成分はC1という評価で、効果の程は定かではないといった感じです。



2017年度版 男性型脱毛症診療ガイドライン

それでは、2017年度のガイドラインを見ていきましょう。

治療方法推奨度推奨度の分類
フィナステリドの内服A行うよう強く勧められる
デュタステリドの内服A行うよう強く勧められる
ミノキシジルの外用A行うよう強く勧められる
植毛B行うよう勧められる
LED、及び低出力レーザー照射B行うよう勧められる
アデノシンの外用B行うよう勧められる
塩化カルプロニウムの外用C1行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない
t-フラバノンの外用C1行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない
サイトプリン・ペンタデカンの外用C1行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない
ケトコナゾールの外用C1行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない
かつらの着用C1行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない
ピマトプロスト、ラタノプロストの外用C2行わないほうがよい
成長因子導入、細胞移植療法C2行わないほうがよい
ミノキシジルの内服D行うべきではない


2017年になっていくつかの変更や、新たな治療方法の追加が行われています。

それでは、2017年度のガイドラインを詳しく見ていきます。

ミノキシジルの外用、フィナステリドの内服は信頼の効果あり

2010年度に続いて、ミノキシジルの外用と、
フィナステリドの内服はA評価となりました。

AGAによる薄毛治療では、基本的ではずせない治療方法を確立していると言えます。


デュタステリドの有効性が実証された

2017年度のガイドラインに、デュタステリドの内服が追加されました。

これは、フィナステリドより新しい薬で、最近になって認可されました。

フィナステリドより効果があるとも言われており、
前頭部の脱毛にも効果が認められています。


LEDは薄毛に効果がある

LED及び、レーザー照射がB評価となっています。

こういった機器を使った薄毛治療は、あまり効果がないというのが、
今までの定説だったので少し驚きました。

しかし、学会がガイドラインで発表した以上、医療の進歩という他ありません。


アデノシンの躍進

市販されている有名な育毛剤に含有する成分のアデノシンですが、
2010年度のC1評価から、2017年度にはB評価となっています。

他の育毛剤の成分が軒並みC1評価から変わっていないのに対し、
アデノシンの薄毛に対する効果は認められてきたと言えます。


ミノキシジルの内服は推奨されていない

最強の発毛剤と言われるミノキシジルの内服ですが、
ガイドラインではD評価となっています。

これにはいくつか理由があり、副作用の懸念が大きいためと、
臨床試験が行われていないためだと思われます。

しかし、ミノキシジルの内服なしでは、発毛できない方もたくさんいると思います。

私もミノキシジルの内服がなければ、ここまで薄毛が改善しなかったと思います。

使用には十分注意を払い、自己責任で使用するしかありません。


2017年度のガイドラインのまとめ

AGA治療に欠かせないのは、ミノキシジルの外用、フィナステリド、デュタステリドである。

市販の育毛剤の成分で期待できるのは、アデノシンのみ。

ミノキシジルの内服は推奨されていないが、
上記の治療方法で効果が得られない場合は、ミノキシジルの内服に頼らざるを得ない。

次回のAGA治療に関するガイドラインではどうなるのかは分かりませんが、
今のところは、このような治療方法で薄毛の改善に努めるしかありません。